ヨムキプールのイスラエル
鳥の声、犬の鳴き声、子供が遊ぶ声、ローラースケートの音。
車がなくて、誰も仕事をしない世界の音。
ユダヤ教の祭日ヨムキプールをイスラエルで過ごした。誰も働いてはいけない日。お店も交通機関も飛行機もぜーんぶしまる。スイッチをつけるのも”work”になるからと前日から電気やボイラーやオーブンをつけっぱなしにする。多くのユダヤ教徒は断食し、自分と向き合い、神様の前で一年を反省する。アイムソーリーを言う日だ。ごめんなさいは、許しへの一歩。ダメな自分を反省し、自分を傷つけた誰かを許し、過去をうけとめる。簡単じゃない、けど、少しづつ柔らかくしていきたいと願いつつ。。
私がヨムキプールをイスラエルで過ごすのは何回目だろう。
いつもは渋滞している道に車が一台もない。犬が道の真ん中でうんちをしてる。
イスラエルは戦争しがちな国だけど、この日だけはイスラム教徒もユダヤ教徒に配慮して、ユダヤ教徒が住むエリアでは車も運転しない。
車のない広い道路で風にふかれていると、地球の形がみえてきた。丸い地球の表面の一部がアスファルトに塗られて道路になっているということ。普段どれだけ、車や信号に気をとられているのかがわかる。
それにしても、子供の声は大きいなあ。静かな街に響くのは子供の声ばかり。
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