喧嘩系ホームレス イスラエル

テルアビブ市内にはホームレスがまあまあいる。イスラエルに来たばかりの時はカフェでコーヒー飲んでいる客に近づき「かねくれ」といってくる彼らの大胆さが新鮮だった。。キャラの濃い彼らを覚えるのには一年もかからなかった。道から服をあさっては毎日違う服をきている「おしゃれホームレス」。大声で歌いながら豪快にゴミ箱をひっくり返す、歩く時もリズムをとっている「うたうホームレス」。思うがままにストリートライフを生きているなーというかんじの彼等・彼女。そして、昨日、新しいタイプのホームレスにであった。

「喧嘩系ホームレス」

駅前でパックリ足を怪我した男が段ボールの上に座り右手をおかねくれ~と胸の前にあげている。足痛そうだな、と思いつつ通り過ぎようとした私の目の前で、おばさんが立ち止まり彼に小銭をあげた。正しくは、数枚の硬貨を彼の座っている段ボールの上に置いた。

おばさん 硬貨を段ボールに置く

男「手だしてるやん。」「なんで手にのせてくれんの?」

おばさん「いやいや、お金あげてるんやからいいやん」

男「手にのせてくれって言ってるやんか、?」

(二人ともロシア系だったのでここからロシア語に変わる=雰囲気翻訳)

おばさん「ふざけんな、感謝しめせや~~!」ぶちぎれ

男「手にのせてくれんのやったらこんな金いるか!おら~~~~~!!」逆ぎれ

おばさん「○△×$*!」去りながら捨て台詞

けんかって気持ち的に対等の相手としかできんって誰かが言ってました。足痛そうとか思って同情しつつもお金をあげず過ぎ去ろうとした自分とは天と地の差ですよ、このおばさん。男も、同情するなら金を、いや、金をくれそして俺のいうこときけ、これが俺スタイル!的な感じでなんかよかったです。

柿崎 麻莉子 | Mariko Kakizaki

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